9月10日の日本株でいちばん目を引いたのは、午前と引けの景色がまるで違ったことです。日経平均は一時956.10円安まで沈んだのに、終値は65,270.95円。前日より128.17円高まで戻しました。
ただ、全面高ではありません。TOPIXは0.20%高でしたが、プライム市場では値下がり783銘柄が値上がり723銘柄を上回りました。金融やサービスが上がる一方、非鉄金属や建設は下がり、指数の小幅高だけでは見えにくい温度差が残っています。
当日の日本株の動き
日経平均の始値は64,768.53円でした。午前には64,186.68円まで下がり、前日終値を956.10円下回る場面がありました。その後は切り返し、65,270.95円の高値で取引を終了。安値から終値までは1,084.27円戻した計算です。
TOPIXは4,054.58で、前日より7.94ポイント、率にして0.20%上がりました。始値は4,031.40、安値は4,016.58で、こちらも日中の高値で引けています。
プライム市場の売買高は21億6,817万株、売買代金は8兆3,803億4,600万円でした。値上がり723銘柄、値下がり783銘柄、変わらず48銘柄です。指数はプラスでも、値下がりの方が60銘柄多い一日でした。
ドル円は日本銀行の公表値で、午前9時が1ドル153.54〜153.57円、午後5時が153.40〜153.42円でした。日中レンジは153.30〜153.72円です。
今日の注目銘柄・相場を動かした材料
前場についてロイターは、前日の米国株安、金利上昇、原油高に加え、日本時間夜の米国生産者物価指数(PPI)を待つ空気が重しになったと伝えています。これは午前の市場で報じられた受け止めで、午後の戻りまで一つの理由で説明するものではありません。
業種別指数には、物色の分かれ方がよく出ています。証券・商品先物取引業は2.45%高、銀行業は1.95%高でした。一方、非鉄金属は3.63%安、建設業は2.33%安です。東証33業種では16業種が上がり、17業種が下がりました。
日経平均とTOPIXがそろって日中高値で引けた一方、プライム市場の値下がり銘柄数は値上がりを上回っています。大引けの指数だけで「広く買われた」と読むより、金融など一部の強さと、素材・建設の弱さが並んだ日と見る方が実態に近そうです。
本日の注目決算銘柄
積水ハウス(1928)
積水ハウスが発表した2027年1月期中間決算は、売上高が1兆9,656億44百万円で前年同期比2.5%減、営業利益が1,803億70百万円で16.0%増でした。売上高は減りましたが、営業利益、経常利益、中間純利益はいずれも2桁増益です。
| 項目 | 2027年1月期中間期 | 前年同期比 | 通期会社予想 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,965,644百万円 | 2.5%減 | 4,260,000百万円 |
| 営業利益 | 180,370百万円 | 16.0%増 | 350,000百万円 |
| 経常利益 | 169,081百万円 | 23.8%増 | 316,000百万円 |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 125,053百万円 | 23.1%増 | 224,000百万円 |
| 年間配当 | 中間72円 | ― | 145円。予想据え置き |
会社資料では、国内の請負型ビジネスと開発型ビジネスが利益を伸ばしました。開発型ビジネスの営業利益は前年同期比114.1%増です。一方、国際事業は売上高が20.8%減、営業利益が93.2%減となり、米国の戸建住宅事業などが重荷になりました。
通期予想では、売上高を従来の4兆3,530億円から4兆2,600億円へ引き下げました。営業利益は3,500億円で据え置き、経常利益は3,140億円から3,160億円、純利益は2,180億円から2,240億円へ引き上げています。売上高の下方修正と、利益予想の維持・上方修正が同時に出た形です。
次に確認したいのは、会社が第3四半期に引き渡しを予定する米国の賃貸住宅開発4物件と、米国戸建住宅事業の回復です。国内事業の利益成長が続くかも含め、通期営業利益3,500億円への進み方を見ておきたいところです。会社予想は現時点の見通しで、達成を保証するものではありません。
翌日の決算予定!注目銘柄をピックアップ
9月11日は、神戸物産(3038)とくら寿司(2695)の第3四半期、GENDA(9166)の第2四半期などが予定されています。
神戸物産は、前回の中間期で売上高5.1%増、営業利益10.2%増でした。7月の月次では単体売上高が前年同月比7.6%増だった一方、売上総利益は1.0%減です。第3四半期では増収と利益率の両立を確認したいところです。
くら寿司は、中間期の売上高が1,252億53百万円、営業利益が24億76百万円でした。通期の営業利益予想50億円に対する進み方が焦点です。GENDAは会社のIRカレンダーで午後3時30分の発表を予定しており、M&A後の事業成長と利益のバランスが確認点になります。
決算の発表日や時刻は会社都合などで変わることがあります。取引前後には各社IRと適時開示を確認してください。
明日の注目イベント
国内では、財務省と内閣府が9月11日午前8時50分に、7〜9月期の法人企業景気予測調査を公表する予定です。企業が景況感や設備投資をどう見ているかを確認できます。
米国では、8月の消費者物価指数(CPI)が米東部時間午前8時30分、日本時間午後9時30分に発表される予定です。結果次第で米金利や為替が動く可能性はありますが、方向を事前に決めつけず、総合指数とコア指数を分けて確認したいところです。
参考にした公開情報
IR Searcher 2026年9月11日決算スケジュール
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